四線式抵抗膜タッチパネルは、指やスタイラスによる加圧で抵抗値が変化し、画面座標を検出します。製品出荷前のタッチ層動作検証は極めて重要です。本稿では四線式抵抗膜ディスプレイのタッチ発生検知メカニズムを解説します。
タッチ発生検知の基本原理

1.待機状態:
上層ITO膜を弱いプルアップ抵抗でVccに接続
下層ITO膜を強いプルダウン抵抗でGNDに接続
非接触時:上層の電圧 > 論理閾値 → "非タッチ"判定
2.タッチ発生時:
加圧で上下ITO膜が接触
上層電圧が急激に下降
測定電圧 < 論理閾値 → "タッチ"判定
⚠️ 技術的課題:
タッチパネルは巨大なコンデンサと等価(通常 50~200pF)。
プルアップ抵抗(通常 100kΩ~1MΩ)とのRC時定数により 立ち上がり時間が遅延 → 擬似タッチ検出の原因となる。
構造と検出メカニズム

1.電極配置:
X層:左右バス(電圧勾配生成)
Y層:上下バス(電圧勾配生成)
2.座標検出フロー:
検出プロセスの技術課題対応
実装例(タッチコントローラICの動作)

技術ポイント:
タッチチップはADC値に基づき、電気的特性(非直線性・端子抵抗)を補正するアルゴリズムを実装。工業用機器では±1%以下の精度を達成可能。
生産検査要項:
1.エッジ領域のリニアリティテスト(5点以上)
2.加圧負荷-抵抗特性の検証
3.反応速度測定(100ms以下が基準)